ミニ講話 宮司のいい話
NO.190  ものの見方
     急ぎの仕事をしているとき、時間の感覚で「もう三十分しかない」と「まだ三十分ある」とではずいぶん心の持ち方が変わってきます。前者の方は、あせりを感じてしまいますが、後者の方では、心の落ち着きを感じます。

     物事をどのように見るかによって、出てくる言葉も違ってきます。古くから言葉には魂が宿ると考えられています。言霊と言いますが、悪いことを言えば不幸が現れ、いいことを言えば幸せが現れると考えられているのです。

     例えば、あるお医者さんのお話で、長い時間をかけて赤ちゃんを手術したとき、次の日に赤ちゃんがミルクを二十t飲んだとすると、新米の看護師さんは、「二十tしか飲んでくれない、どうしましょう」と不安そうに言う。するとそばにいたお母さんが心配をしはじめる。そうすると、なぜか赤ちゃんの容体がどんどん悪くなってくるそうです。

     ところが、ベテランの看護師さんは、「二十tも飲んでくれてよかったですね」と言う。するとお母さんが「よかった」と思い、その心が赤ちゃんに伝わるのか、赤ちゃんはどんどん回復してくるそうです。

     同じ二十tでも、見方によって、そして言い方によって赤ちゃんの手術後の状態は天と地の差が出てくるそうです。

    物事に善悪はなく、受け取りかたによって善にもなれば悪にもなるのです。

     現在世の中は不景気ですが、この不景気のとらえ方によって天と地ほどの差がでてきます。困った困ったと不平不満ばかり言っていると本当に地に落ちてしまいます。しかし、不景気をチャンスにして自分の会社を景気良くしている企業もたくさんあります。それは人々が本当に望むことを考え、アピールして多くの人に本物の職業の奉仕を行うから景気が良くなるのです。不景気な時は本当に必要な物、望まれる物しか選ばれません。

     例えば、床屋さんや美容室では不景気になると、「少しぐらい髪が延びていても、お客様は経済して来てくれない」と嘆いています。しかし、床屋さんや美容室は髪を切るだけの所ではありません。店の雰囲気やサービス、お店の人との会話の中で、心の安らぎやリフレッシュを味わう所でもあります。もちろん確かな技術の裏付けがあってのことです。心が満たされる本物の職業の奉仕を受けたとき、お客様は喜んで満足して帰られます。そしてまた来てくださるのです。こうした努力、工夫、アイデアがお客様の望みと一致したとき本物の企業の奉仕となるのです。喜びと満足が得られたならば、お客様は少しぐらいお金を工面してでも、また来ようとする気持ちになります。そして喜びの感動を口伝えによって広めてくれます。

     ものの見方、捕らえ方で結果は大きく変わってきます。すべてプラス思考で受け取り、発想の転換を心掛けましょう。必ず打開の糸口が現れてきます。

    参考:葉室ョ昭著「神道〈いのち〉を伝える」春秋社



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