ミニ講話 宮司のいい話
NO.186  神のお働き
     神様にご祈祷致します。奇跡的に不思議なお力によってお願い事がかな我々神主は、祈願者と神様との仲取り持ちとして、色々なお願い事をご依頼されえられることもありますが、中にはお聞き取りくださらないこともあります。

     人間には、生まれながらに決まってしまっている、どうにも変えられない宿命と、努力によって変えられる運命とがあります。

     どうしても変えられない宿命はいくら神様にお願いしてもかなえられないのです。例えば、女に生まれた以上いくら願っても男に生まれ変わることはできません。いくら嫌な親であっても、生んでくれた親を変えることはできません。又、生んだ子どもを変えることもできません。血液型も変えられません。このように、生まれながらに決まってしまっている宿命が、時には病気であったり、寿命であったりすることもあります。しかし、宿命は自然の大法則として受け入れるより仕方がないのです。すべてが神様のお働きなのです。

     私は神様のお働きには、三つのしくみがあって、世のことすべてを導き治めてくださっているのではないかと思います。

     一つは、宇宙の真理としての絶対的なお働きです。

     二つ目は、人間のことを思って良き方へと護り導いてくださる、神の愛情としてのお働きです。

     三つ目は、神の子として生まれた人間自身の中に授けられた、計り知れない能力や機能としてのお働きです。

     この三つのしくみの神様のお働きによって、我々は生かされていると思います。

     人間の脳は十五パーセントから良く使う人でも二十パーセントしか働かせていないそうです。するとそれ以上の脳の働きを開発したならば、どれほどの計り知れない未知の能力が秘められているか分かりません。

     動物や鳥は自分の死期が分かるといわれています。死が近づくと自分自身の体を葬るのです。ですから、山を歩いても、町中でも動物や鳥の死骸を見かけることがありません。見るとしたら車に引かれた死骸ぐらいです。これはやはり動物や鳥には死期が分かる能力が授かっているからこそ、自分の亡きがらを葬るが如く、安らかな眠りにつくために隠れた所にて死を迎えるのであろうと思います。昔の偉い人は自分の死期が近づいていることが分かったそうです。我々も修練によって、死期を感じることができるようになるかも知れません。

     又、人によっては予知能力、透視能力、霊との交信等、一般的には考えられない能力を発揮する人がいます。人間の能力には、神の子としての限りなく秘められた働きが内存しているのです。

     どんな逆境や苦難であっても真剣に考え、真剣に取り組んだならば、必ず乗り切れる能力が授かっているのです。神様のお力を外に求めるのではなく、自分自身に内存する神のお働きを信じ、努力、工夫して自分自身の能力を十分に活用するのです。そしてどうしても自分にできないことは、人間のことを思って良き方へと護り導いてくださる、神様の愛情におすがりして、お任せするのです。真理を犯さない願い事であるならば、神様はお働きくださいます。

     神様のお働きの三つのしくみによって、我々は迷うことなく安心して生きていけるのだと思います。




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