ミニ講話 宮司のいい話
NO.174  神の暗示
     神社には、色々なご祈祷や、相談事でたくさんの人達が来られます。病気になる、ケガをする、悪いことが続く、思い通りにことが進まないなど。ご祈祷や相談に来られた人に、私はまず、神様からの「暗示」を受けていないか、次の様なことをたずねます。

     一、御先祖や身近で亡くなった方の御霊祭(供養)をどのようにしているか、又どのような気持ちでおこなっているか。

     一、日常生活の心の持ち方、行いはどうであるか。

     一、信仰心はどの程度あるか。

     一、過去に神仏に願掛けをして守っていただきながら、感謝のお礼参りを忘れていないか。

     一、現在又は過去において、家畜等の生き物に家業を助けられていながら、そうした物への感謝や供養を忘れていないか。

     そのようなことをたずねて見ると、必ず神様からの「暗示」が見えてきます。

     神様の暗示とは自分の心に信仰心を芽生えさせ、自分の考え、行い、生き方を振り返らせて、神様の御心に添わないことを改めさせようとする、神様の教え導きなのです。

     医者に行っても原因が分からないような病気、大きなケガ、どうも運が向かず自分ばかり悪いことが続くというようなことなどは、神様からの「暗示」と考えられるので、何を諭されているかを理解し、考えや行いを正したならば、病気や悪いことは徐々に良い方向、回復へと向かっていくのです。

     又、神様からの暗示が特別見受けられない人は、何かのつまずきがあっても大難が小難に護られていることが多く、神様の守護に気付かない人なのです。

     困難は自分を鍛えてくださる神様の試練と受け取り、感謝の心を持って腹構えを作ったなら、不思議に知恵と勇気とエネルギーが湧き出て乗り切れるものです。

     我々は神様の子どもです。親を次々と逆上って行けば神様に至ります。産まれた子どもは赤子といい、清らかな心は赤心といいます。産まれた子どもは、だれもが神様からの清らかな心をいただいて生まれてきます。神様の御心のまま“清く・正しく・睦まじく”生活したならば魂にかげりは出てきません。しかし、自分本位の考えやわがままによって、神様の御心から少しずつ遠ざかってしまう。そうした心が、神様からいただいた本来清らかな魂をくもらせてしまい、神様の御心が分からなくなってしまう。そこでそんな考え、行いではダメだぞ、と「暗示」を戴くのです。

     清らかな心は神の心。神様は万物を創造されたので、この世のすべての物は皆神の子なのです。山も川も草も木も動物も皆、我々の兄弟なのです。それらには、心の通じる何かがあるのです。

     六根清浄という大祓に「万物の霊と同体なるが故になすところの願いとして成就せずという事なし」とあります。心清らかにして神心をもって念ずることは、兄弟である万物の霊が協力してくれる。親である神の御加護もいただける。だから願ったことはすべてかなえてくださる。という、ご祈祷の極意を説いたものです。

     神様はかわいい子どもが困るような、苦しめるようなことを何故するのか。と思われるでしょう。しかし、神の「暗示」とは水が高きより低きに流れるように、自然原理の一つであり、生き方を誤ればどこかに不自然(不自由)が生まれてくる。その不自然(不自由)を「暗示」と受け取り、改め直そうとする心が信仰心であると私は考えます。

     「暗示」は自然の道理であり、神様の愛であると思います。子どもが悪いことをして親に叱られる、それと同じことだと思います。

     神様になるべく叱られないように“清く、正しく、睦まじく”を心掛けて生活していくことです。

     そのように心掛けると、人生の行き詰まりや迷いや絶望感がなくなり、困難に立ち向かう知恵と勇気と気力がわき出てくるのです。そして、神様の懐に護られているという安心感のもと、充実した感謝の日々を過ごすことができるのです。

     折にふれ、心の持ち方として色々なお話をさせていただいていますが、実行に移すことはなかなか難しいことかも知れません。だけど、常に実行を心掛けていくことが大切なことで、そうすることによって、少しずつでも自分が変わり、人生が変わってくるのです。



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