ミニ講話 宮司のいい話
NO.165  損して徳取る
     現在、世の中は非常に不景気です。不景気を生き抜くためには、節約と知恵が必要です。それは本物を見抜き無駄を省くという知恵です。偽物にだまされては貴重なお金や財産そして時間やエネルギーを損失してしまいます。目先の損得に惑わされることなく、本当に大切なもの、本当に必要なものを見極めて節約に心掛けるのです。

     かといって、何もかも節約のがんじがらめでは経済の流通が鈍ってしまいます。それでは世の中は不景気から抜け出せません。

     企業に対しても、消費者に対しても、本物を求めていくことを神様から教えられているのが不景気なのです。景気の良いときは偽物でもまかり通るのです。しかし、不景気の時には本物が望まれるのです。今の世の中あまりにも偽物がまかり通っているので、本物にしていきなさいという神様からのお叱りが不景気なのです。

     消費者が本物を求めたならば、企業は本物を提供しなければ生き残れなくなります。偽物を提供する企業は滅びていくのです。すると世の中は本物だけが残り、無駄がなくなってくるのです。無駄をなくすことが節約なのです。世の中に必要のない職業はありません。すべて大切な仕事です。職業には本当のことをしなければならない企業の使命というものがあります。本来の使命を忘れて、間違ったやり方をしているからつまづいてしまうのです。本当のことに気がつき、実践していくことが求められているのです。人の幸せを考えれば自分が幸せになれるのです。どうやったら人が喜んでくれるかということを考え実践していくことが企業の本当の使命であり、それが本物を提供していくということなのです。無駄を省き、本物を実践したならば景気は良くなるのです。

     「損して得取る」ということわざがあります。目の前の小さな損失をがまんして、将来の大きな利益を得ることのたとえです。「損して得取る」の得は、本来損得の得ではなく、人徳の徳を書きます。「金銭物質は損しても徳を取る」と理解することができます。つまり、目先の損得に心をとらわれず、誠の道を実践していくことです。

     社会は人の心によって作られ、動いています。法律も人が作ったものです。悪いことをすれば法によって罰せられますが、法に罰せられるのではなく人の心に罰せられるのです。「悪の栄えた例なし」ということわざの通り、偽りの心で築かれたものは長続きしません。心をきれいにして、本当の心によって築かれたものが社会に受け入れられ永く栄えていくのです。

     企業は目先の損得にとらわれず、人の幸せを考えて本物を提供していくことが、景気不景気にとらわれず永く社会に繁栄していく本当の道となります。本物を求める消費者と、本物を提供する企業が増えたならば、世の中が変わり景気が良くなってきます。

     「損して徳取る」を心掛けて、本物を実践し、人の心をつかまえて、不景気を乗り切りましょう。すべては人の心で動いているのです。


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