ミニ講話 宮司のいい話
NO.163  因縁について
     因縁という言葉は、あまり良いイメージに受け取られていません。

     例えば、「先祖の因縁がたたっている」とか「因縁によって災いが降りかかっている」など、悪いことを意味するように受け取られがちです。

     しかし、因縁の意味は世の中のすべての現象、物事は、突然生まれ出た物ではなく必ず原因があって、その原因の直接的あるいは間接的影響のもとに生ずることを意味しています。

     ですから、良い因縁からは良い物が生ずるし、悪い因縁からは悪い物が生じます。決して悪いことだけを意味する言葉ではなく、良いことも因縁、悪いこともまた因縁なのです。

     我々が現在こうして生きていることも、ご先祖、親からの因縁によって生まれ出たのです。親がいたから我々が生まれた、親もまたおじいさん、おばあさんがいたから生まれた、おじいさん、おばあさんもひいおじいさん、ひいおばあさんがいたから生まれたと、どんどんどんどん神様の時代まで逆上っていくことができます。決して何の原因もなく突然生まれ出た訳ではないのです。

     顔形や性格が親に似ている人がたくさんいます。これは、母親父親の血を引き、二人の因縁を受け継いだからこそ似ているのです。親の因縁を受け継ぐことは、両親両方のご先祖の因縁を受け継いでいるのです。

     顔形が良く生まれた人は、親やご先祖に良い顔形の人がいたから受け継がれたのであり、性格の良い人は、良い人の因縁を受け継いだからこそ良い性格に生まれることができたのです。

     人は皆、一人一人の顔形が違うように性格も違います。

     この性格が自分の人生に大きな影響をもたらします。

     穏やかな人、短気な人、物事にこだわらないおおらかな人、ささいなことでも気になってしまう神経質な人、外交的な人、内向的な人、心配性の人等さまざまですが、この性格を、親、先祖の因縁として自分が受け継いでいるのと同時に、感性や価値観や好みも受け継いでいるのです。

     ですから、生まれ出た時からその人の性格によって、人生の生き方もある程度決まってしまいます。

     因縁を変える。悪い因縁を断ち切る、ということは、自分の悪い性格を変えていくことにあります。

     自分が変わればすべてが変わります。

     では、良く聞く「先祖の因縁が祟る」とはどのように解釈したらよろしいのでしょうか。

     ご先祖からの因縁によって現在の自分の存在がある訳ですから、ご先祖様が何か満足していないことを子孫に求め、気づいてもらうがための現象を「因縁が祟っている」と理解されてしまう訳で、因縁が祟るのではなく、ご先祖様から子孫へ向けて出される合図であると受け取ればいいのです。

     子孫が気づくためには、何か不都合事が起きないと気づいてくれないので、病気や怪我や自分ばっかり悪いことが続く等の合図が与えられるのです。

     では、ご先祖様の求めることとは何でしょうか。

     ご先祖様は、子孫との心の交流を求めているのです。心の交流ができていないから合図を出されるのです。

     不都合が起きることは、子どもが悪いことをして親に叱られることと同じこと、ご先祖様の深い愛情の現れなのです。

     ご先祖様に満足して戴くためには、ご先祖様が心配されないように家族、親族が仲良くして、日々のお参りや年忌等の節目のお参りを、皆が心を一つにして真心からお参りしたならば、ご先祖様は満足されて、合図である不都合ごとも消えていくのです。ご先祖様に対しての感謝の心が大切なのです。


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