ミニ講話 宮司のいい話
NO.159  ワッショイ・ワッショイ
     和について考えてみたいと思います。言葉として浮かんでくるのが、「和して同ぜず」とか「和を以って貴しとなす」などが思い浮かばれます。

     「和して同ぜず」とは、人とは争わずに仲良くつきあうが、自分の信念や、道理に外れたことには、まっこうから反対して、同調しないという意味のことわざです。

     「和を以って貴しとなす」とは、聖徳太子の十七条憲法の最初に出てくる文で、どんなことをするときでも、人々の気持ちがなごやかであることが尊いことである。という意味です。

     以上の二つの言葉から和という意味を考えますと、人と争わず仲良くつきあうこと。気持ちがなごやかであることなどが和の意味として考えられます。

     漢和辞典で「和」の項目をひくと〈やわらぐ、したがう、おだやか、ゆるす、まぜあわせる〉などの意味がのっています。算数で足し算のことを和といいます。日本料理に和物という料理があります。これは、野菜や魚介類を酢や味噌、ごま、からしなどと和えて調理したもので、混ぜ合わせたものという意味があります。「和」という漢字の語義は、人の声に合わせることを意味しています。それぞれ勝手に声を出したら雑音としか聞こえません。しかし、声を合わせることによって、素晴らしい合唱となったり、ハーモニーとなって人の心を打ちます。高い声、低い声、太い声などさまざまな声の質が入りまじることによって一層深みのある合唱となってきます。

     それぞれの特質を認め合い、生かし合いながら、全体の秩序を保っていくことが和の意義であろうと思います。決して都合の良い物だけが集まって作りあげるものではなく、異なった物が混じり合い、一定の秩序を認め合うことによって生まれてくるものが、和となっていくと思います。

     ミコシを担ぐとき「ワッショイ・ワッショイ」と掛け声を出します。これは和してしょうから「ワッショイ」なのです。ミコシを担ぐ男も女も、老も若きも皆が心を合わせて、力を合わせてミコシをしょうことを意味しているのです。

     日本の国は「言霊の幸はう国」と言われています。

     言葉には不思議な働きが宿ると信じ、古くから言葉を大切にしている国なのです。ですから、言葉には遠いご先祖様からの知恵がビッシリ込められているのです。

     色々な考えの人、色々な性格の人との出会いがあるから人生が楽しいのだと思います。祭り好きな日本人。ワッショイ・ワッショイの掛声と共に、和の心を持って、みんなと仲良くして、自分の人生をしっかりとしょって生きましょう。



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