ミニ講話 宮司のいい話
NO.158  天分に生きる
     人生の成功者とは、一般的には、高い社会的地位や名誉を得た人、あるいは財を成した人とされています。しかし、それだけが人生の成功者ではなく、自らの天分を生かす人生を歩むことが、人間としての真の成功者だろうと思います。天分とは、天から与わった性質や才能のことです。

     人はそれぞれに感性も考え方も価値観も違います。人の上に立って自分の能力を発揮したいと思う人もいれば、表舞台に出るのは嫌で、縁の下の力持ちとなって自分の力を発揮したいと思う人もいます。ピラミッドの頂点を極めた少数の人達だけが人生の成功者ではなく、自分に与わった天職や使命を見つけだし、自分に合った人生を一所懸命に生きていくことが、人生を成功させていくことだと思います。

     しかし、天分、天職、使命を見つけだすことはなかなか難しいことで、自分は何をしていいのか分からない、何に向いているのか分からない、と、思っている人も多いのではないでしょうか。

     それは、色メガネで物事を見ているからで、例えば、お金のたくさんもらえる仕事につかなければならないとか、世間体のいい仕事につかなければ恥ずかしいとか、世間の目という色メガネを通して見るので分からなくなっているのです。

     今までに過ごしてきた人生を振り返って、あの時はとても嬉しかったとか、「あんたは才能があるね」と、言われたことがあるとか、幼い頃からの夢があるとか、損得とは別に、自分に向いている仕事に気づくことがあると思います。自分が素直な気持ちで、一所懸命になれる仕事が、その人に与わった天職だと思います。

     今、最高に人気のある歌手、氷川きよしさんは高校時代に慰問したお年寄りの前で演歌を唄ったとき、泣いて喜ばれたので、演歌歌手になろうと決心したと聞きます。

     人生の成功はかくあるべきだと決めるのではなく、自分に与わった才能や持ち味を生かす道に進み、人生の役割を全うすることが、人生における成功者です。

     しかし一方で自分の人生に不平や不満を言い、不安に悩む人もたくさんいます。これは、人生の成功の基準が、名誉や財産、世間体に重きを置き過ぎて、自らの天分を生きることの大切さを忘れてしまっているためです。

     現在、自分の進路が決まらず苦しんでいる人もたくさんいることでしょう。目先の損得や世間体に囚われず、素直な心となって物事を見つめ直してください。きっと自分の天分、天職、使命と思われることに思い当たると思います。自分では気がつかないことでも、第三者から見て良いアドバイスをもらうこともあります。

     自分には何が向いているのかと、真剣に考えたならば必ず何かの結論が出るはずです。

     自らの天分に生きている人は、たとえ地位や財産がなくても、人生を前向きに、生き生きとした喜びのなか、自信と誇りをもって、充実した人生を送っています。

     人生の成功とは、天分に生きることなのです。



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