ミニ講話 宮司のいい話
NO.141  自分の顔に責任を持とう
     人が十人いれば、十人の顔が全部違います。そして、顔にはその人の心が映し出されます。

     楽しいときの顔、喜んだ時の顔、歯が痛かったり頭が痛かったりして、具合の悪い時の顔など、その時その時の自分の感情が顔に映し出されます。

     いつも怒ってばかりいる人は、怒っている顔が固まってしまいます。いつもくよくよ考えたり、心配ばかりしていたり、悲しんでばかりいる人は、暗い顔が固まってしまいます。

     顔は心の栄養で成長していくのです。だからいつも明るい心、人を思いやれるやさしい心、自分に自信を持てる強い心、そんな心を持っていると、素晴らしい自分の顔がつくられてくると思います。顔はその人の性格の現れです。

     「人民の人民による人民のための政治」という言葉で知られる、アメリカの大統領リンカーンは言っています。「男は四十歳になったら自分の顔に責任を持ちなさい」と。女性も同じことだと思います。顔には、その人の生き方、考え方が映し出されて、人柄が顔に出てくるからだと思います。

     皆さんは今、どんな顔になっていますか?

     人に反発ばかりする生意気な顔になっていませんか? 悪いことばかり考えて目が鋭くなっていませんか? どうでもいいやとふてくされた顔になっていませんか? 悲しんでばかりいる、さびしい顔になっていませんか? 怒ってばかりいるこわい顔になっていませんか? 自分の顔を鏡に映してよく見てみましょう。

     鏡には自分の心が映し出されてきます。

     神様のやさしい心と、自分の我の心を比べて見るのが、カガミなのです。神様のカミに、自分のガを入れると、カガミになるでしょう。だから、どんな神社にも、家の神棚にも、神様の鏡が置いてあります。

     これは、神様のやさしい心に自分の心を映し出して、反省しなさいと教えられているのです。

     髪型を直したり、お化粧をするために鏡を見るのではなく、じっくり自分の顔を見て、いつもやさしい顔でいられるように、気をつけて生活していきなさい、と教えられているのです。

     人の顔は、この世に生まれてきたとき、ほとんどの人が左右対称であるそうです。

     ところが、感情を顔に表して生活しているうちに、顔かたちが、個性的に進化成長して、左右対称の顔にも微妙な違いが出てくるそうです。

     険しい顔、おっかない顔をすると、眉間に縦シワが入ってきます。眉間にシワを寄せると、胃にも同じシワができて胃を悪くしてしまうそうです。反対に笑顔でいると、五臓六腑の内臓がとても元気になるそうです。笑うと顔が広がって眉間のシワが取れ、穏やかな顔になってきます。

     私達はいつも不平不満を言ってしまいます。

     疲れたーとか、休みたいとか、遊びたいとか、寒いとか、暑いとか、痛いとか、眠たいとか、腹減ったとか、そうした思いが満足していないと、不機嫌になったり怒ったりします。いつも怒ったり、不機嫌な顔をしていると、その顔が固まって、怒った顔、不機嫌な顔が自分の顔となってしまいます。

     だから、疲れたーと思っても、もう少し元気を出してみよう。休みたいと思っても、もう少し頑張ってみよう。遊びたいと思ってももう少しガマンしてみよう。そう思うと、わがままで生意気な顔が、不機嫌で怒った顔が、りりしく、落ち着いて、しっかりとした顔に変わってきます。

     リンカーンの言う「自分の顔に責任の持てる」立派な顔となってきます。

     嫌な感情をすぐ顔に出すのではなく、少しがまんをして、笑顔を絶やさずにいましょう。昔のことわざに、「笑う門には福来たる」といいます。笑顔からは幸福がたくさんやってくるのです。対人関係にしろ、自分の健康管理にしろ、人生の予防薬は笑いにあるようです。思いやりの心を育て、いつもニコニコやさしい顔でいたいものですね。

     自分の顔は一生をかけて作り上げる作品です。素晴らしい自分の顔を作っていってください。


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